大雨による農業被害も出ている。南佐久郡川上村と南牧村では、出荷最盛期を迎えたレタス畑の一部が冠水。長野八ケ岳農協によると、推定で数ヘクタールが冠水したとみられる。出荷できるかどうかは今後の栽培管理次第で、病気にならないよう管理していく方針という。
一方、佐久浅間農協によると、小諸市や北佐久郡御代田町で一部の畑の土が流出。収穫前のジャガイモが表面に現れたり、レタスやハクサイなどが傷む影響が出た。しかし、土砂が畑を覆うなどの大きな被害はなく、同農協は「収穫前の作物の品質が悪くならないよう、消毒などに力を入れる」(営農部)としている。
県農協中央会地域農政部によると、ほかの地域では、諏訪市内の畑でイチゴ栽培用のビニールハウス内が冠水する被害が出たほか、須坂市内の千曲川沿いで栽培しているモモやリンゴなどへの影響も心配される、としている。
被害の広がりも予想されることから、同中央会や全農県本部などは20日、役員を集めて緊急対策委員会を開く予定だ。
【写真説明】大雨で冠水した川上村のレタス畑