信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

<交通>JR・高速が各地でストップ
2006年7月19日(14:21)

 大雨の影響で19日正午現在、JRは中央東線が塩尻―小淵沢、塩尻―岡谷で、中央西線が塩尻―木曽福島で、それぞれ上下線で運転を見合わせている。このほか、飯田線辰野―平岡、小海線全線、大糸線信濃大町―南小谷、飯山線豊野―越後川口で、それぞれ運転を見合わせている。
 塩尻署によると、18日夜に塩尻市木曽平沢で土砂に押し流された中央西線の鉄橋は、橋脚の一部が流されたとみられる。2次災害の危険があり、JR東海は19日午前現在、詳しい調査ができない状況だ。
 長野電鉄も、千曲川の水位が高まったため同日午前11時すぎから、須坂―朝陽間で運転を見合わせている。
 高速道は19日午後零時半現在、中央道諏訪南―松川インター間、長野道は岡谷ジャンクション―松本インター間が大雨や土砂流入で通行止めが続いている。一般国道は、塩尻市や木曽郡南木曽町の19号や諏訪市などの20号で通行止め。
 県教委によると、19日に休校した県内の小学校は69校、中学校35校、高校46校、養護学校4校。岡谷市では、上の原小学校(長地出早)で裏山から土砂や倒木が押し寄せ、体育館内に流入した。
 中部電力長野支店によると、19日に電柱の倒壊や倒木により、県内各地の7800戸余が一時停電した。
 企業活動にも影響が広がっている。エス・エス・ブイ(長野市)によると、西友箕輪店(上伊那郡箕輪町)は、退避勧告地域にあるため19日朝から営業を休止。中央道の通行止めで、松本市内の配送センターから南信方面の店舗に物資を輸送できない影響も出ているという。
 伊那商工会議所(伊那市)によると、伊那市内で避難指示・勧告が出た地区には会員274事業所があり、一部の個人商店などで床下浸水の被害が出ているという。
 金融機関は、八十二銀行(長野市)が新町(上水内郡信州新町)、諏訪南(諏訪市)、伊那北(伊那市)の3支店を休業。長野銀行(松本市)は上諏訪支店(諏訪市)を、県労働金庫(長野市)も伊北出張所(上伊那郡箕輪町)をそれぞれ休業した。


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