信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

<避難所>少ない情報…住民疲労の色
2006年7月19日(14:20)
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 「まだ降るのか」「こんなに長引くなんて」。19日午前8時現在で158世帯、423人が公民館などに避難した上伊那郡南箕輪村。一夜を明かした住民の表情には疲労と不安がにじんでいた。
 71世帯の約170人が避難した同村北殿公民館。会社員男性(61)は「自宅は天竜川のすぐ近く。家が浸水してしまわないか、心配でほとんど眠れなかった」。家族5人で避難した主婦(40)は「状況が分からないだけに不安だけが募る。早く帰りたい」と話した。村は、にぎり飯や漬物などを朝食に用意した。
 伊那市では、避難勧告が出ていた天竜川沿いの地域に午前3時50分、避難指示が発令された。東部中学校体育館には午前4時半ごろから続々と避難者が集まり、午前8時には123世帯、277人に。
 自営業男性(46)は「ここにいることが信じられない。暗いうちは雨音が激しく不安だったが、明るくなってほっとした」。50代女性は「いつ帰れるか分からないので不安。今の状況について何でもいいのでもっと情報を提供してほしい」と話していた。
 また、上伊那地方の一部避難所では午前10時ごろ、被災状況などを伝える信濃毎日新聞のPDF号外が配られた。
【写真説明】避難所の伊那市東部中学校体育館で一夜を明かした住民。19日午前8時現在、277人が避難している


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