信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

土砂災害で国道・県道の規制相次ぐ
2006年7月19日(09:35)

 県土木部によると、県内の国県道は19日午前零時現在、土砂災害などによる規制が17カ所、事前規制による通行止めが32カ所になった。
 伊那市高遠町の国道152号杖突峠近くでは午後7時半ごろ、上部斜面が長さ約100メートル、幅約30メートルにわたって崩れ、通り掛かった伊那市伊那部、会社員男性(28)の軽自動車を押し出したが、男性は無事だった。伊那市では午後10時55分ごろ、西春近のJR飯田線沢渡―赤木間で土砂が崩れ、数メートルにわたり片方のレールが埋まった。
 諏訪市では、県道諏訪箕輪線が同市湖南後山集落を挟むように2カ所で崩落、集落が孤立状態になった。
 同市では湖南南真志野で午後7時半ごろ、新川が右岸であふれ、近隣の9世帯17人が南真志野公民館に自主避難。上諏訪尾玉、東榊町でもそれぞれ2世帯4人が自主避難した。市内では19日午前1時現在、床上浸水2戸、床下浸水3戸が確認された。
 茅野市では上川が特別警戒水位を超えたため、上原地区の一部32世帯に避難勧告を出した。住民は近くの公民館に避難した。諏訪郡下諏訪町高木では、裏山の土砂が崩れるなどして、9世帯が近くの公民館などに自主避難した。
 県諏訪建設事務所は19日午前零時半すぎ、諏訪湖釜口水門(岡谷市)の水門操作規則に基づき、天竜川への放流量を過去最高の毎秒300トンにした。諏訪市内を流れる宮川、上川と釜口水門直下の天竜川も特別警戒水位を超えた。
 茅野市北山の別荘地では午後2時38分、約1000戸が停電した。中部電力諏訪営業所によると、4時間余りで順次復旧したが、原因は不明。
 木曽郡木曽町では4世帯6人が避難、住居5棟と倉庫2棟が床下浸水。同郡上松町でも1世帯2人が避難した。


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