信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
6日投開票 現新2氏が激しく競り合い
2006年8月 5日掲載

 任期満了に伴う知事選は6日投票が行われ、即日開票される。届け出順に、新人で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)=長野市=と、現職で3選を目指す田中康夫氏(50)=北佐久郡軽井沢町=の無所属2人が立候補。2期6年の田中県政の評価や県行政のあり方をめぐり舌戦を繰り広げており、両派が激しく競り合いながら最終盤を迎えている。
 選挙戦では、告示直前に起きた豪雨災害をきっかけに、防災対策の進め方が争点に浮上したほか、県と市町村の関係、県財政の再建と公共事業のあり方、県立高校の再編問題なども論戦の対象となっている。
 告示約3週間前に出馬表明した村井氏は、自民党県連、公明党県本部、連合長野の推薦を受け、知事に批判的な多くの県議、首長とも連携。各地で街頭演説、個人演説会を重ねている。現職に代わる候補の擁立を模索した各地の市民グループなどの支援も受けている。
 4日は中南信地方で遊説。塩尻市内では「現県政に終止符を打ちたい。知事も県議会も変わるとともに、県民、市町村も意識を変えなければならない」と強調した。
 田中氏は6月県会冒頭の提案説明で出馬を表明。告示後も豪雨災害対応の公務を優先させたが、7月29日から選挙運動を本格化。後援会や勝手連、代表を務める新党日本、現県政を支持する県議らが支援する。自主投票を決めた共産党も支援を明確にした。
 4日は佐久地方から諏訪、上伊那地方で遊説。佐久市内では「6年間、皆さんと一緒に開かれた県政を進めてきた。この流れを後戻りさせてはならない」と訴えた。


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