信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
対決知事選 村井氏、田中氏が長野駅で鉢合わせ
2006年7月22日掲載
06072201.jpg

 21日午後0時53分 長野市のJR長野駅。豪雨被害の視察で県内入りする政府調査団を迎える新幹線ホームで、知事選立候補者の新人村井仁氏(69)と、現職田中康夫氏(50)が鉢合わせした。
 2人は萩原清県会議長、青山篤司県出納長らを挟み、言葉は交わさずじまい。周囲には緊張感も。
 調査団長の沓掛哲男防災担当相と村井氏は自民党の元同僚。沓掛氏は田中氏にあいさつすると、防災担当相の「先輩」でもある村井氏とホームを歩きながら会話を交わし、その後は田中氏と公用車に乗り込んで諏訪へ。
<村井氏 話し合って物事進める>
 21日午後2時10分 中野市の中央広場公園で屋外集会。前日の防災服を着替え、この日はストライプのワイシャツにノーネクタイ姿。支持者に走り寄り、一人一人と握手して若々しさをアピールする。
 同20分 マイクを握り、声を張り上げる。「開かれた県政」を掲げる現職を意識、「車座集会は、やり方が変わったとしても続けたい。どこでも知事室も“まね”をしたい」としつつ「だが(開かれているのは)外観だけで、県政の内実は知事の言いなりだ」と声を強める。「私は話し合いながら物事を進める」と強調する一方で「県議会と仲良くしようとは思っていない。こればかりは是々非々だ」とも。会場で、地元選出の小林実県議は苦笑い。
 同30分 選挙カーに乗り込み、飯山市方面へ。
<田中氏 増税のない財政再建を>
 21日午後7時53分 支持者の運転する車で上田市の上田創造館。パソコンや書類が詰まったかばんと携帯電話を両手に会場へ急ぎ、受付係のボランティア女性と握手。「ごめんなさい、荷物持っていて片手で」
 8時20分 個人演説の最中、携帯電話に県危機管理局長から連絡。壇上で立ったまま応じる。演説では「この五年間、国も地方交付税などのお金を減らし、どこの自治体もかつかつなのに、『国からお金を持ってくればいい』と言うのは、本当に財政を分かっているんだろうか」と対立候補をけん制。「私は増税のない財政再建をしなければと思っている」
 9時38分 来場者を握手で送り出すと、同館受付に駆け寄り、職員に一礼。日中、豪雨災害関連の公務で延期した政見放送の収録へ。
【写真説明】沓掛防災担当相らを出迎えるため新幹線ホームに並ぶ村井仁氏(右)と田中康夫氏(左)=21日午後零時53分、JR長野駅


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun