信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
現職と新人の対決が確定 2氏の争いは14年ぶり
2006年7月21日掲載

 任期満了に伴い20日に告示された知事選は、午前中に届け出た、新人で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)=長野市、現職で3選を目指す田中康夫氏(50)=北佐久郡軽井沢町=の無所属2人のほかに立候補者はなく、現職と新人の対決が確定した。
 知事選が2人の争いとなったのは現職(当時)の吉村午良氏と新人の片岡稚夫氏が立候補した1992年以来14年ぶり。
 村井氏は長野市内で第一声の後、上田市を経て、死者、行方不明者が出ている岡谷市の土石流災害現場や、川の増水で流された安曇野市のグラウンドなどを視察した。
 同日夜は松本市中心部にある公園で開いた集会に出席し、「混乱した県政を軌道修正し、対話できるようにする。口先だけの話でなく、有言実行のモラルを取り戻したい」と訴えた。
 田中氏は正午すぎに長野市内で第一声を終えた後、公務で上田市や小県郡長和町の豪雨災害現場を視察し、周辺の住民や首長から被害状況について説明を受けた。
 同日夜は上高井郡小布施町で集会に出席。「国が福祉や地方交付税を切り捨てているのとは違い、私たちは財政を健全化しながら社会福祉を充実し、環境保全も促進していく」と訴えた。


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