任期満了に伴う知事選は20日告示された。立候補の届け出は午前8時半から県庁で始まり、届け出順に、新人で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)=長野市、現職で3選を目指す田中康夫氏(50)=北佐久郡軽井沢町の無所属2人が立候補した。県財政再建などの実績を掲げ、県政改革の継続を目指すとする田中氏に、市町村の改革を県職員や知事が後押しする新たな県政への転換を訴える村井氏が挑む構図となっている。8月6日に投開票する。
田中氏は、県内を襲った豪雨災害対応のため、20日午前は選挙運動を行わず、県庁で部長会議などに出席することにしている。
村井氏は午前8時半から長野市のJR長野駅前で「県政改革スタート集会」を開催。集まった支持者らに第一声を上げ、遊説に出発する。
知事選で、田中氏は後援会や勝手連、自身が代表を務める新党日本などで新たに設立した政治団体から唯一の推薦を受けた。村井氏は自民党県連、公明党県本部、連合長野の推薦のほか、候補擁立を目指した複数の市民グループから支援を受けている。
県内各党では、田中氏への対立候補擁立を目指した民主党が2000年、02年に続いて自主投票で臨むほか、共産党、社民党もそれぞれ自主投票を決めた。
19日現在の県内有権者数は178万4220人(男86万2510人、女92万1710人)。