信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
改革の進め方 論戦へ 知事選20日告示
2006年7月20日掲載

 任期満了に伴う知事選は20日、告示される。表明順に、現職の田中康夫氏(50)=北佐久郡軽井沢町、新人の村井仁氏(69)=長野市=の無所属2氏が立候補を予定。3選を目指す田中氏に、前自民党衆院議員の村井氏が挑む構図だ。新人でコンサルタント会社経営の峯正一氏(44)は19日、立候補取りやめを表明した。
 田中氏は、後援会や勝手連、自身が代表を務める新党日本の「水平協働」による運動を目指すとする。「信州から日本を変える、と就任当初に申し上げた気概を抱き続ける」と、引き続き県政改革を進める姿勢をアピールしている。
 村井氏は、自民党県連と公明党県本部、連合長野、市民グループなどの推薦を得た。「県は81の市町村が自ら行う改革をバックアップする」と強調。組織運営の経験を前面に出しつつ、県政改革は後戻りさせないと訴えている。
 17日間の選挙戦では、2期・5年9カ月余の田中県政をどう総括するかや、国と県、市町村の関係のあり方、県政改革の進め方などが論戦の対象となりそうだ。
 立候補は午前8時半から県庁講堂で受け付け、午後5時に締め切る。投開票は8月6日。
 20日は、田中氏が朝から県庁で公務を行う予定。村井氏は長野市のJR長野駅前で第一声を上げた後、県内各地を遊説する予定だが、陣営は道路事情により変更もあり得るとしている。
 知事選ではこのほか、松本市の無職男性(42)が立候補に向け、準備を進めている。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun