信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
4氏の争いへ 現職に挑む3新人
2006年7月 1日掲載

 任期満了に伴う7月20日告示、8月6日投開票の知事選は、「輝く明日の長野県を考える会」などの出馬要請を受けていた前自民党衆院議員の村井仁氏(69)=東京都調布市=が30日、出馬を正式表明。既に立候補を表明している現職の田中康夫氏(50)=北佐久郡軽井沢町=と、新人で公認会計士の若林健太氏(42)=長野市、新人でコンサルタント会社経営の峯正一氏(44)=上田市=との現新4氏による争いとなる可能性が強まった。
 村井氏は松本市内で開いた出馬会見で、「市町村が自ら行う改革を県や知事がお手伝いしたい」と述べた。「私は権限のない知事になりたい」として、県を市町村の支援役と位置付ける姿勢を強調。市町村長と具体的な課題を話し合う「『81諮問会議』のようなものをつくりたい」との考えも示した。
 現職に対し「『反田中』ではなく、『超田中』」を目指すとし、市民団体や県内の主要政党、既存団体に幅広く支援を求めるとした。近く県内に住所を移す予定。
 知事選では、6月県会で現職の田中氏が「サーバント・リーダーとして県政改革を担わせていただきたい」と3選を目指す意思を表明。県がまとめた中長期ビジョンを着実に推進すると訴えており、同日の取材には「(知事選で)政策論争を願っている」と述べた。
 5月に立候補表明した若林氏は同日、長野市内で記者会見し「引き続き新しい県政の実現を求め、訴えを続けていく」と強調した。県内各地で街頭演説や支持者によるミニ集会を重ね、県と県民や市町村、県職員などとの信頼関係回復を主張している。
 6月下旬に立候補表明した峯氏は、「変革から創造への転換を目指す」とアピール。事務所開設などの準備を進めている。同日の取材に「私は純粋なチャレンジャー」と強調した。


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