信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
村井氏が知事選に出馬表明 「輝く地域づくりを支援」
2006年6月30日掲載

 任期満了に伴う7月20日告示、8月6日投開票の知事選で、前自民党衆院議員の村井仁氏(69)が30日午後、松本市内で記者会見し、自民党を離党し無所属で立候補することを正式表明した。同氏は「県内81の市町村に強くなってもらうことが県の仕事だ。81色の輝く地域をつくることを知事として支援したい」と述べた。
 村井氏は田中康夫知事(50)の県政運営について「吉村県政と同様、知事の顔色をうかがいながら行政が行われている状況は変わっていない」と批判。「本当に必要なのは、都道府県への権限移譲ではなく、市町村という基礎自治体への権限移譲だ」と強調した。
 同氏は今月下旬、「新長野県政連絡協議会」(代表・永田恒治弁護士)や「輝く明日の長野県を考える会」(代表世話人・近藤光連合長野会長ら)から相次いで出馬要請を受けていた。
 立候補表明に先立ちこの日、村井氏は長野市で県農協中央会・各連合会が開いた緊急農政対策集会に出席。「輝く長野県をつくるため、一身をささげる決意を表明させていただく」と述べ、支援を求めた。県農協の幹部職員でつくる県農政同友会は集会で、村井氏の推薦を事実上決定した。
 村井氏は木曽郡木曽町出身。東大卒業後、旧通産省を経て86年の衆院選で初当選し、連続6期務めた。小泉内閣で国家公安委員長兼防災担当相。郵政民営化関連法案に反対し、昨年の総選挙で立候補を断念した。
 知事選ではこれまでに、3選を目指す田中氏のほか、公認会計士の若林健太氏(42)=長野市、コンサルタント会社経営の峯正一氏(44)=上田市=の新人2人が立候補の意思を表明している。


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