8月の知事選で田中知事に代わる候補擁立を目指している「輝く明日の長野県を考える会」代表世話人の近藤光連合長野会長らは27日午前、都内で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)に出馬を要請した。村井氏は「大変重い話を承った。さらにお話を聞き、よく考えさせていただく」と述べた。
同氏は出馬の意思を固めており、週内にも正式表明する見通し。会談終了後の取材に、29日に訪欧から帰国する小坂憲次・自民党県連会長と協議する意向を明らかにした。その上で「党との関係などを整理する必要がある。広いご支援を得ることが望ましい」として、党公認ではなく、無所属での出馬を示唆した。
この日は近藤会長と、共に代表世話人を務める見藤隆子・日本看護連盟会長が、千代田区にある村井氏の事務所を訪問。会として村井氏を推す方針を決めたことを伝え、「長い政治経験を生かし、もっと透明で県民が安心して暮らせる県政をつくってほしい」と決断を求めた。
同氏は「県政の状況に危機感を覚えている。自民党県連会長だった時、県政を何とかしないといけないと発言した経緯もある」と応じた。
会談は冒頭以外非公開。近藤氏は終了後「必ず出てもらえる心証を得た」と話した。また見藤氏は、村井氏が無所属で立候補することを念頭に「政党を超え、力を合わせてもらえると思う」と述べ、民主党県連(羽田孜代表)など他党や市民グループなどとの連携に期待感を示した。