信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
田中県政支持48%に 対立候補擁立6割評価 世論調査
2006年6月20日掲載
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 県世論調査協会は19日、任期満了に伴う知事選の告示(7月20日)まで1カ月となるのを機に、今月10―11日に行った県民世論調査の結果をまとめた。田中知事・県政の支持率は48・0%、不支持率は46・9%で、調査方法は異なるものの、2004年9―10月の調査以来1年8カ月ぶりに支持率が不支持率を上回った。一方で、田中知事に代わる候補を擁立する動きには6割強が「評価する」と回答。「評価しない」を大きく上回った。
 田中知事・県政の支持率(「支持する」「どちらかといえば支持する」の合計)は4月の前回調査時から5・0ポイント上昇。このうち「支持する」は1・0ポイント下がり、「どちらかといえば支持する」が6・0ポイント増えた。「支持しない」「どちらかといえば支持しない」はそれぞれ3・4ポイント、2・4ポイント低下した。
 知事選に向けては、政党や複数の市民グループなどが知事の対立候補擁立を模索している。こうした動きは62・8%が「評価する」と回答。「評価しない」(26・6%)、「なんともいえない・わからない」(10・6%)を大きく上回った。また、対立候補の一本化については「望まない」が28・0%、「望む」が22・2%だったのに対し、「どちらでもよい」が49・8%で最多だった。
 田中知事が3選を目指し立候補するかどうか意思を明らかにしていない点については「早めに示すべきだ」が44・3%、「時期にはこだわらない」が42・9%と、受け止めが2分している。
 知事選自体に「かなり関心がある」「まあ関心がある」は計87・6%に達し、前回調査時を6・4ポイント上回った。
 一方、田中県政が始まってからの5年半余で、県政が「良い方向」(「かなり」「どちらかといえば」の合計)に向かっているとしたのは50・9%で、「良くない方向」(「まったく」「どちらかといえば」の合計)の40・3%を上回った。
 知事が掲げた政策については「実現されている」(「かなり」「どちらかといえば」の合計)が47・5%、「実現されていない」(「まったく」「どちらかといえば」の合計)が46・2%と相半ばしている。
 【調査方法】6月10―11日、県内の20歳以上の1000人(男494人、女506人)を対象に電話で実施した。性別、年代が県内有権者の縮図となるよう対象者を設定。19市13町7村の電話帳から一定のルールで無作為抽出した世帯に電話をかけ、当てはまる人から回答を得た。回答者が1000人になるまで調査した。


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