8月の知事選で田中知事の対立候補として総務省調整課長の務台俊介氏(49)を推す塩尻市、東筑摩郡波田町、同郡生坂村、北安曇郡池田町の市町村議有志が2日、記者会見や会合を開き、同氏の擁立を目指す方針をアピールした。
塩尻市議有志は、代表の中原輝明氏ら2人が市役所で会見。全市議24人中、無所属の16人が賛同した。中原氏は「田中県政は評価できる点もあるが、県政の停滞を招いた。務台氏は国政、地方行政に明るい」と述べた。
波田町議の10人は同町内で会見。全町議16人中、無所属と公明の13人が賛同した。代表の田中穣二氏は道路問題などを挙げ「波田町は田中県政の被害者」と批判。務台氏を「(知事候補として)最も能力がある」と評価した。
一方、池田町議と生坂村議の有志は同町役場で会合を開き、務台氏に出馬要請する方針を確認。同氏を支持する他のグループと協力し、出馬を働き掛けていくという。同町議14人中8人と、同村議9人中7人が出席。藤沢泰彦・生坂村会議長は行政経験などから務台氏が「知事に適任」と強調した。