北信地方の会社経営者らでつくる「前進する長野県をつくる会」（木村晴雄代表世話人）は１５日、長野市在住のノンフィクション作家、小林照幸氏（３８）と同市内のホテルで会い、８月の知事選への立候補を正式に要請した。これに対し小林氏は「十二分に考えた上で決断したい」と回答を留保、週内にも考えを伝えたい、とした。
　「つくる会」の６人と小林氏が非公開で懇談。木村代表世話人によると、同会側はメンバーが参加する異業種交流会などを通じて幅広い支援態勢が組めるとし、「重要なのは（県政への）志があるかないか。決断すれば応援する」と要請。小林氏は「週末まで時間がほしい」と答えたという。
　同会は今月１２日に設立。「多くの人の知恵を束ねられる」などとして小林氏への要請を決めた。
　小林氏は１５日、取材に対し「田中県政への評価などについて多くの方に意見をうかがい、（出馬、不出馬の）いずれにしても、つくる会の皆さんに報告してけじめをつけたい」と話した。