信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

自己推薦全日制1.63倍 公立高入試出願締め切り
2011年1月28日掲載

 県教委は27日、2011年度の県内公立高校の前期選抜(自己推薦型入試)の出願を締め切り、志願状況をまとめた。7514人が出願し、後期選抜などと合わせた高校志願予定者全体に占める割合は36・1%で、前年度より12・7ポイント低下した。全日制の志願倍率は前年度の1・74倍から1・63倍に下がった。県教委は「普通科28高校で前期選抜を取りやめたことが影響している」とみている。
 全日制では、岡谷東の普通科が2・94倍で最も高く、上田千曲の食物栄養科の2・80倍、諏訪実業の服飾科の2・65倍、南安曇農業のグリーンサイエンス科の2・45倍が続く。前期選抜が始まった04年度から初めて、全日制で3倍を超えたところはなかった。
 全日制の学科別の平均志願倍率は、普通科1・59倍(前年度1・88倍)、農業科1・72倍(同1・80倍)、工業科1・65倍(同1・60倍)、商業科1・80倍(同1・70倍)、家庭科2・34倍(同2・09倍)。理数や英語科などの特色学科は1・26倍(同1・15倍)、総合学科は1・67倍(同1・70倍)だった。
 定時制は0・63倍(同0・68倍)、多部制・単位制は1・68倍(同1・49倍)。
 前期選抜の試験日は2月2日(一部の高校は3日にも実施)、合格発表は10日。
 また、県情報公開・私学課は、1月27日現在の私立高校の自己推薦と校長推薦などの志願状況を発表。締め切っていない伊那西を除く14校の定員計3625人に対し、志願者は3862人で、前年度同時期より337人増えた。


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