県立諏訪清陵高校(諏訪市)の篠原秀郷校長は7日、県立中学校を付属する併設型中高一貫校の設置検討を求める提案文書を県教委に提出した。山口利幸教育長は「しっかり議論し、形になるものにしていきたい」と応じた。県教委はこれまで同校への中高一貫校設置に前向きな姿勢を示しており、提案を受け、正式な議論がスタートする。
同校は提案文書で「6年間の計画的な進路学習で将来を展望する構想力と自立心を育成」「幅広い年齢集団の交流を活用し、協調性や指導力を養う」などを教育理念に挙げた。
篠原校長は、教育関係者らでつくる諏訪地区中等教育懇談会が今年2月に諏訪地区への中高一貫校設置を求める提言をしたことなどに触れ、「学校、地域の思いを受け止めてほしい」と述べた。
高校再編計画では、東北信と中南信に1校ずつ中高一貫のモデル校を設置するとし、東北信は12年春を目指して屋代高校の付属中設置準備が進んでいる。山口教育長は「中南信はいつになるかと思っている人もいるだろう。開設時期が議論のポイントの一つになる」と話した。
中南信への中高一貫校のモデル校設置について、同教育長は4日の県会一般質問で「設置計画案は本年度中には正式決定するのが適当」との考えを示している。