信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「総合技術高」構想実現可能性問う声 県会の研究会
2008年11月29日掲載

 県会全会派の11人でつくる高校改革プラン研究会(村石正郎会長)は28日、県立高校再編をめぐり山口利幸教育長ら県教委幹部と意見交換した。県会側からは、県産業教育審議会が10月に答申した「総合技術高校」の構想について、実現の可能性を問う声が相次いだ。

 総合技術高校は農業、工業、商業、家庭の専門学科を複数持つ高校で、生徒はそれぞれの専門性を保ちつつ、他学科の科目や、販売を見越した製品開発など複数分野を融合した科目を学べる。

 研究会では県議から「年単位で行う農業と、短時間の工業が一緒にできるのか」「総合学科を設けてきた方針と整合性がないのでは」といった質問があり、県教委は「どんな産業の基礎にもなるような科目を設ける」「学科ごとの専門性を重視する点が、総合学科とは異なる」と答えた。

 須坂市街地の高校再編で、地元が工業系の学科設置を要望していることに関し、山口教育長は「長野工業とのすみ分けが問題だが、大事な方向性として検討したい」と述べた。


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