信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

大北の意見集約めざす 研究会専門委が初会合
2008年9月29日掲載

 「旧第12通学区高校教育研究会専門委員会」は28日、大町市役所で初会合を開いた。井口博文・池田町教育委員長を座長に、大北地方五市町村の教育委員会や高校同窓会の代表、小中学校長ら委員12人が、高校再編問題への意見取りまとめを目指す。

 会合には県教委職員らがオブザーバーとして出席。普通科のある大町、大町北、白馬の3校を2校に再編統合するのが適切―とした再編骨子に基づいて12月ごろに対象校名を示し、来年6月に再編計画をまとめる方針に変わりがないと説明した。井口座長は、県教委が校名を示す前に「大北としてどういう高校が想定できるのか、方向だけは示せるように取り組みたい」と話した。

 意見交換で複数の委員は、3校中2校の組み合わせで考えられる3種類の統合パターンごとに、想定される教員数や設備、どのような教育ができるかを県教委側に示すよう要請。県教委側は「組み合わせが決まらないと、イメージを示すのは難しい」と回答を控えた。委員からは「伝統に引きずられないで、新しい一つの高校をつくる選択肢もある」などの意見も出た。

 次回会合は10月8日。


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