信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

岡谷南高「単位制」へ 来年度導入、進学に対応
2008年9月10日掲載

 岡谷南高校(岡谷市)は2009年度の入学生から、比較的自由に科目が選択できる「進学対応型の単位制」を導入する。前後期制の学期(セメスター)ごとに単位を取得。3年の後期は、それぞれの進路に合わせた科目を履修する。国公立大や難関私立大の合格者を増やす狙いだ。

 同校は本年度から、通常より15分長い65分授業を導入。同校によると、これと前後期制を合わせ、一つの科目を短期間に集中的に学ぶことができるようになる。特に授業時間数の少ない社会や理科などで効果があるという。

 同校は普通、英語の2科で、09年度は科ごとではなく一括して募集。2年前期までの「ベイシック」で共通の科目を学び基礎を固める。2年後期―3年前期の「アドバンスト」では進路に応じて自然科学、人文社会、国際教養の3系に分かれる。3年後期の「ファイナル」は体育と英語以外はすべて選択科目とする。

 岡谷東(岡谷市)との統合が検討された前回の高校再編計画をめぐる議論の中で浮上。計画の白紙撤回後も、魅力ある高校づくりを目指して職員間で検討してきた。佐久(さきゅう)信雄校長は「他校に先駆けて魅力ある高校づくりを進め、生徒たちの望む進路が実現できるようにしたい」と話している。

 県教委によると、県内の高校では須坂(須坂市)が2007年度から「進学対応型単位制」を導入している。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun