信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

中条高の地域キャンパス化 県教委が来年度実施へ準備
2008年6月26日掲載

 県教委の県立高校再編計画骨子案で地域キャンパス(分校)となる可能性が示された中条高校(上水内郡中条村)について、県教委の山口利幸教育長は25日の県会一般質問で、来年度のキャンパス化に向けて準備を進める考えを明らかにした。西沢正隆氏(自民党、長野市)の質問に答えた。

 山口教育長は、同窓会などが来年度からのキャンパス化実施を県会に陳情したことを踏まえ「要望が実現できるよう必要な手続きを進めたい」と述べた。センター校(本校)は長野市内の高校を想定し、「旧通学区、学科、交通距離などを総合的に判断したい」と述べた。同校も既にキャンパス化を想定した教育課程の研究を始めているとした。

 同窓会の大久保尊副会長(78)は「存続を働き掛けた立場から、今後の高校づくりに重い責任を感じる。手厚い教育環境の実現に協力したい」と話した。久保田元夫村長は「中条高校は来年創立100周年を迎える。今後も地域密着の特色を生かしてほしい」と話している。


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