信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

須高で「高校を考える会」 再編問題、県教委に提言へ
2008年6月 3日掲載

 須坂市内の4高校の関係者が2日、須坂商業高校で「須高地域の高校を考える会」の設立総会を開いた。県教委が5月、高校再編の優先的な検討対象として、同市や中野市などの旧第2通学区を挙げたことを受けた。住民の立場から地域の高校のあり方を議論し、県教委への提言としてまとめる考えだ。

 総会には、須坂、須坂東、須坂商、須坂園芸各高校の同窓会やPTA、商工団体代表ら約20人が参加。会長に須坂商同窓会の荒井清治会長を選んだ。顧問に就いた村石正郎県議(自民党)はあいさつで「4校が今のままの形で存続できるとはなかなか考えにくい。魅力ある高校づくりのため建設的な提言を出してほしい」と述べた。

 質疑では「ものづくりのまちを目指す須坂として工業科や工業高校が必要」との声のほか、中高一貫校の検討を求める出席者もいた。会は今後、上高井郡小布施町や高山村の関係者や各種団体にも呼び掛け、議論を重ねていく。

 この日は、同様に県教委が優先的に再編を進める対象とした旧第12通学区の大町市でも、「大町高校と大町北高校の存続を守り育てる市民会議」が幹事会を開いた。終了後の取材に長沼良美会長は「7月までに市民会議の全体会を開き、今後の活動について各会員に相談したい」と話した。


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