信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

施設の充実求める声 木曽青峰高で県教委と教諭ら懇談
2007年8月29日掲載

 県教委は28日、高校再編で木曽と木曽山林の2高校が統合した木曽青峰高校(木曽郡木曽町)で、県教育委員と同校教員、地元中学の進路指導教員らとの懇談会を開いた。今後、木曽高校敷地内のテニスコートに専門学科棟を建てるため「新たなコートを確保してほしい」などと、施設や設備の充実を求める声が上がった。
 意見交換することでよりよい高校づくりを目指す狙い。現在、木曽青峰は1年生のみで、普通科と理数科が木曽の校舎、インテリア科と森林環境科は木曽山林の校舎に分かれて学んでいる。
 学校側は、文化祭を合同で行い、部活の練習で両校舎間をバスで移動している現状などを報告。総合学科棟の建設について「生徒が移動しやすようにしてほしい」「統合後も木曽山林に近い演習林を利用するため、移動手段が必要」といった声が出た。中学の教員からは「高校の選択の幅が狭くなった地域がある」との指摘もあった。
 県教委の山口利幸教育長は「多様性と一体性を備えた高校となるよう支援していく」と話した。


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