南信州広域連合議会は21日、飯田市の県飯田合同庁舎で開いた全員協議会で、県教育委員会の担当者から、県立高校再編の今後の進め方について説明を聞いた。
6月に県教委が示した新方針では、7件の再編計画が取り下げとなったが、飯田下伊那地方については飯田工業と飯田長姫(ともに飯田市)の統合を引き続き進めるとした。全員協議会では関哲夫・高校教育課長が、施設や設備のあり方などで両校関係者から意見を聞きながら、統合計画を進める−との方針を説明。議員から意見や質問は出なかった。
高校再編で飯伊地方は県内で唯一、広域連合が中心となって独自の統合案をまとめたが、一方で同窓会関係者からは、その経緯を基に計画が進められることへの不満も聞かれる。協議会で原修二教育次長は「熱心に議論して苦渋の決断をしていただいたことを、できる限り反映させて、理解をたまわりつつ進めていきたい」と述べた。