信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

関係者に歓迎と戸惑い 屋代南の転換凍結の方針に
2006年9月28日掲載

 県教委が屋代南高校(千曲市)の多部制・単位制転換を凍結する方針を打ち出したことについて27日、地元住民や学校関係者には歓迎と戸惑いが交錯した。
 同校は、既に改革検討委員会を設置し、移行後のカリキュラムなどを論議していた。「凍結の意味が難しい。中止なのか、いつか解除されるのか、分からない」と三島あけみ校長は話す。検討委は当面休会するものの、「魅力ある高校づくりへの取り組みは引き続き進めたい」としている。
 生徒会は9月上旬の文化祭で、多部制・単位制の研究発表をした。原山啓輔会長=3年=は「生徒会やクラブ活動などで一体感をはぐくむには、全日制の方が良い。白紙撤回ではないので不安はあるが、凍結は大歓迎」と喜んだ。同時に、「自分たち当事者の知らないところで決まっている」と不満も漏らした。
 宮坂博敏市長は「地元説明が不足していた。高校改革は時期尚早だった」と凍結を歓迎した。


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