信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

長野市長が統合撤回要求へ 長野南などの団体と連名で
2006年9月 8日掲載

 県立高校の再編問題で、県教委が松代(長野市)との統合を1年延期する方針を示した長野南(同)のPTAなどでつくる「長野南高校の存続を願う会」は7日、鷲沢正一市長に対し「地域合意のない高校改革プラン実施計画の白紙撤回」を求める県会議長あての請願書に連名で署名するよう求めた。鷲沢市長は「両校の統合は理由が見えず納得できない」と述べ、要請に応じた。請願書は8日に提出する。
 同会の麻沼和男会長らが市役所を訪問。請願書は、長野南高がある地域は将来にわたって人口が減る見通しにはなっていないとし、「統合する正当な理由が見当たらない」と主張。統合延期方針に対しても「(計画の)見直しとはほど遠い、その場しのぎの結論」と批判している。
 両校の校舎を活用する必要性に触れた委員の意見についても「両校の距離を考えれば無理」とし、13日の臨時県会で両校の統合そのものに反対するよう求めている。
 「願う会」副会長で、長野南高同窓会の栗田裕善会長は「1年先送りしても地域合意を図るのは無理。再編のルールを設けて議論すべきだ」と話している。


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