信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

300人が新校体験入学 統合対象の岡谷東・南高
2006年8月29日掲載

 県教委の高校改革プラン実施計画で来年度の統合対象となった岡谷東高校と岡谷南高校(ともに岡谷市)は28日、初の新校体験入学を岡谷南高で開いた。諏訪地方や上伊那地方などから中学3年生約300人が参加。新校の1年生が使う予定の南高校舎内で授業や部活動を見学した。
 体験入学は、全日制単位制校となる新校で導入する単位制の仕組みや教育課程の説明が中心。校舎内を見学した後で体育館に集まった受験生に、生徒の希望に合わせて教科を組み合わせられるなど自由度が高い単位制の利点をアピールした。
 また、統合された場合、現在の東高と南高の1、2年生は来年度も、それぞれの高校の2、3年生として在校すると説明。クラブや生徒会は「できるだけ両校合同で活動してもらう」とした。
 参加した女子生徒は「単位制がイメージできた。自分で教科を選ぶのは大変そうだけれど、新校受験も考えたい」。男子生徒も「部活がどうなるか気になっていたので安心した」と話した。
 ただ、知事選で村井仁氏が当選し、統合計画の行方が不透明になっており、質疑応答で保護者が「早く(統合するかどうかの結論を)決めてほしい」と要望する場面もあった。
 体験入学は29日も南高で行う。


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