信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

統合対象校で体験入学 蓼科・望月高皮切りに始まる
2006年7月19日掲載

 県教委が2007年春の統廃合を計画している県立高校の中学生向け体験入学が18日、望月(佐久市)と統合予定の蓼科(北佐久郡立科町)を皮切りに始まった。統廃合の実施を県会が判断する条例改正が行われ、再編の行方は不透明だが、県教委は県会の判断が出るまで各校で準備を進める方針で、全日制は8月を中心に11月まで順次行う。

 来春統合を予定している全日制高校の体験入学は、蓼科・望月のほか7月下旬に飯山照丘・飯山南、8月に木曽・木曽山林、大町・大町北、中野・中野実、岡谷東・岡谷南、飯田工・飯田長姫、9月に長野南・松代、10月に中条・犀峡が行う。2回計画している学校もある。多部制・単位制へ移行する松本筑摩も8月から始める。

 蓼科では東信地方の約170人の中学3年生が校内を見学した後、13科目から選んで授業を受けた。うち4科目は望月の教員が担当。授業後、新教育課程の検討内容について「進学」「教養ビジネス」「福祉」の3コースを設け、入学後に選択する−と説明した。統合の見通しなどについて生徒から質問はなく、蓼科の山野井杲〓校長は「来年の入学生のための準備ができつつある」と話した。両校は11月にも体験入学を蓼科で行う。(〓は王ヘンに「秀」)


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun