信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

教育課程 地域で説明へ 総合学科へ転換の丸子実高
2006年7月12日掲載

 県立高校再編で総合学科高校に来年度から転換する準備を進めている丸子実業高校(上田市)は教育課程の概要を決め、15、22、23日に東信地域で説明会を開く。中学生や保護者、教師、地域住民に参加を呼び掛けている。
 統合・廃止に県会の同意を必要とする県条例改正案が可決されたが、丸子実高は統合・廃止を伴わず、総合学科転換に表立った反対もないことから、これまで通り転換準備を進める方針。ただ、校名については今後、検討する。
 総合学科の特色は、生徒が将来の目標を考え、各自で時間割を組み立てること。1年次の原則履修科目「産業社会と人間」が要になる。週2時間で、起業家や職人、社会人の話を聞いたり、自分史を書いたりし、進路希望先の見学もしながら生き方を考える。教師と進路を相談し、12月ごろまでに2年次の選択科目を決める。
 2年次以降もクラスはあるが、ほとんど個々のスケジュールで選択科目を受講。受講者が1人だったり、年次の枠を超えた生徒が机を並べたりすることもあるという。
 選択科目は6系列で、計130余を用意。語学や地理、歴史の「文化アカデミー」、「バイオ・環境テクノ」「スポーツ健康」「情報ビジネス」などの系列を選択の目安として設けるが、複数の系列をまたいで受講することもできる。
 3年次は週2時間の「総合研究」に取り組む。興味を持つことについて、通常の高校程度の学習範囲を超えて研究する。
 説明会は、15日が上田市丸子文化会館、22日が県佐久勤労者福祉センター、23日が上田駅前ビル。いずれも午後1時半−3時。事前申し込みは不要で、一般参加もできる。問い合わせは丸子実高(電話0268・42・2827)へ。


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