信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

上伊那農定時制の良さ継承できる? 振興会が意見交換
2006年6月22日掲載

 上伊那農業高校定時制振興会は21日、伊那市の同校で本年度総会を開いた。箕輪工業高校(箕輪町)への統合が示された高校改革プラン実施計画について、やむを得ないとの意見の一方で、存続を訴える声もあった。
 同校職員、同窓会役員ら約20人が出席。会長の小坂樫男伊那市長は「統合しても定時制の良さが生かされるよう、会として働きかけていきたい」とあいさつ。北原光博校長は生徒数が増えていることを踏まえ「定時制は不登校や他校を中退した生徒の最後の受け皿。統合後、この役割をカバーできるか不安がある」と述べた。
 意見交換で、同窓会役員は「上農定時制は伊那市の財産。残せないだろうか」。同校職員は「箕工は全日制と定時制が同じ教室を使っている。現状の施設では上農定時制の良さを継承できるか難しい」とし、振興会として箕工に、夜間部用教室の設置を働きかけてほしいと要望した。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun