県教委の高校改革プラン実施計画で2007年度の統合方針が決まった岡谷東高と岡谷南高(ともに岡谷市)の両生徒会が、諏訪地区のほかの5高校の生徒と一緒に統合反対などの思いを込めた寄せ書きを作った。22日開会の県会に届けてもらおうと20日、岡谷東高同窓会の大槻智恵子会長に手渡した。
両生徒会は2月にも、両校生徒による横4・5メートル、縦1・8メートルの寄せ書きを作製。県教委が開いた地元説明会などで掲げてアピールしてきた。5月下旬に諏訪市内で開いた諏訪地区全10高校の定例の合同生徒会で、「地区全体の寄せ書きを一緒に作ろう」と各校に要請。岡谷工、下諏訪向陽、諏訪実、茅野、富士見の5校が協力した。
新しい寄せ書きは、90センチ四方の白い布を各校に1枚ずつ配布。岡谷東、南の計3枚とセンター部の1枚を加えた9枚分を縦、横2・7メートルの大きさに縫い合わせた。「友達が悲しみます」「私たちの意見を聞いて」など統合見直しを訴えたり、「東・南 みんな頑張れ」といった励ましの言葉がつづられている。
この日、岡谷東高同窓会館(南宮)で大槻会長に寄せ書きを託した同校生徒会副会長の3年生花岡梨香さん(18)は「ほかの学校の生徒も統合を自分たちの問題と受け止めてくれて、うれしかった」。大槻会長は「22日に県会議長に渡し、生徒たちの思いを伝えたい」と話していた。