信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

実施計画に批判相次ぐ 長野で説明会
2006年4月19日掲載

 県教委は18日、07年度からの県立高校統合を含む高校改革プラン実施計画の地域説明会を、長野市の篠ノ井市民会館で開いた。同市南部や千曲市などの旧第4通学区が対象で、地域住民や高校生ら約100人が参加。長野南と松代を統合し、松代の校舎を使うとの内容に「説明不足だ」「納得できない」などと批判が相次いだ。
 県教委は、計画は4通学区ごとの高校改革プラン推進委員会の報告に基づいているとし、「統合は07年度からとの前提に立っている」と、従来方針を変えない姿勢を強調。3時間近い会議は双方の意見が平行線のまま終わった。
 質疑応答で、統合後に校舎が使われないとされた長野南の同窓会関係者が反発。県教委に対し「これまでに十分な説明がなく納得できない」「統廃合を決めた理由を(会議録などの)資料で示してほしい」との声が強く出た。08年度に屋代南(千曲市)などを多部制・単位制に転換し、定時制や通信制を統合することにも「(学校の)内情を把握していない」などの批判が出た。
 長野東の女子生徒は、再編で高校進学の選択幅が狭められることに不安を示し「つぶれる学校の生徒は切り捨てられる。高校生の立場になって考えてほしい」と訴えた。
 説明会は、旧12通学区ごとに開かれ、この日は3カ所目。


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