県教委が3月末に決めた高校改革プラン実施計画について旧通学区ごとに開く地域説明会が15日、木曽郡上松町から始まった。29日までかけて県内12会場で開催する。
同町の県木曽勤労者福祉センターには保護者や同窓会員ら100人余が集まった。同郡木曽町の木曽高と木曽山林高を来年度統合するとした同計画について、実現の見通しをただす質問や、地域の意見を反映するよう求める意見が相次いだ。
県教委側は「再編対象校など基本枠組みは決定事項」と強調。「教育内容には本日の意見を反映させ、魅力ある高校づくりを進める」とし、校舎の利用法や教育課程を説明した。
木曽高校生徒会長の立花法真沙君(17)は「両校は普通科と職業科でカラーが違うなどあまりに課題が多い。来年度からの実施は本当にベストか」と質問。県教委側は「かなり過密な行程だが、8月の募集案内作成に向けて各校で集中して取り組めば不十分な期間ではない」とした。
このほか「両校間は歩いて30分はかかる。移動手段を示してほしい」「新高校名には地域の意見を反映してほしい」などの意見が続いた。