信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

長野南「なぜ統合対象」 存続願う会が推進委員長招き
2006年2月22日掲載

 長野南高校(長野市)の存続を願う会(麻沼和男会長)は20日夜、同校で開いた役員会に第1通学区(北信)高校改革プラン推進委員会の中村正行委員長を招き、県教委への報告書で「長野南と松代の統合をやむを得ないと考えられる」とした理由を尋ねた。
 同会の西沢章副会長(同窓会長)は長野南高がある川中島・更北地区の人口は増加しているとし、「本来は再編対象にならないのでは」と質問した。
 これに対し、中村委員長は、同地区の生徒は長野市北部への通学が可能な点を踏まえ、「人口減少地域の高校をなくすとすれば、すべての地域高校がなくなる。それでは通学できない生徒が出てくる」と、人口増加地区の同校を統合する理由を説明した。
 「生徒が市北部に流出するのは、この地域(旧第4通学区)に工業科や商業科がないから」との意見に対し、中村委員長は「流入の問題だけでなく、第1通学区全体で考えた場合、長野南と松代の統合が考えられる」と答えた。
 同推進委は既に報告書を提出しており、中村委員長は「個人的な立場で発言した」としている。


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