屋代南高校(千曲市)の同窓生らでつくる「屋代南高校の将来を考える会」(小林かよ子会長)は15日、県教委を訪れ、丸山教育長らに同校の多部制・単位制への転換に反対する要請書を提出した。第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会が、同校を県教委当初案の坂城高(坂城町)より「優位」としたことに対応した。
要請書は、多部制・単位制に転換すると「屋代南高の教育基礎にある地域社会との連携が引き継がれない」と主張。ライフデザイン科(被服科)が第1通学区唯一の「家庭科」であることから、「中学生の進路選択を狭める」と訴えた。
県教委側は「事務局案は固まっていない」とした上で、「多部制・単位制を、新しい可能性を持った高校としてプラスに受け止めてほしい。コースや科目の設定で(ライフデザイン科的な教育を)反映できる」とした。