県教委は13日夜、高校改革プラン説明会を佐久市で開いた。第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会が県教委に報告した高校再編案について意見を聞いた。再編対象校の関係者らからは、異論や撤回を求める声が相次いだ。
多部制・単位制への転換案が示された野沢南高校(佐久市)のPTAや同窓会関係者は、「推進委の結論は地元理解を得られておらず、実施計画に盛り込むべきではない」と反論。同校生徒も「多部制・単位制に転換すると部活動に支障が出る」などと白紙撤回を求めた。
望月高(佐久市)と蓼科高(立科町)の統合案に対し、望月高の地元関係者は、多部制・単位制高校として同校を存続させるよう求めた経過を踏まえ、「どうしても多部制・単位制にしたいという高校(望月)をつぶし、やりたくないという高校(野沢南)にもっていくのは不思議だ」などと述べた。
住民合意をめぐる疑問に県教委は「すべての人から理解を得るのは難しい。推進委は、数多くの陳情や意見を聞く場面を設けた中で議論し、結論を出してもらった」などと述べた。