「県立高校の発展と存続を願う会」の久保田元夫代表世話人は9日、県庁で記者会見し、各通学区の高校改革プラン推進委員会の報告書提出を受け、県教委が高校再編の実施計画を策定することに対し、「地域の合意形成ができていない再編案については実施計画をつくるべきではない」と主張した。
久保田代表世話人は第1通学区(北信)の中条と犀峡、第2通学区(東信)の蓼科と望月の統合など、地域の反発が根強く残る統合案を念頭に、「統廃合を強引に進めて新しい学校を見切り発車させてしまうのではなく、推進委の報告を出発点として、地域で議論する時間を保証する」よう求めた。
さらに、統合や多部制・単位制への転換を2007度に一斉実施しようとしている県教委に対しては、「受験生は志望校決定の時点で統廃合計画を知ることができなかった」「高校現場の準備が間に合わない」として、一斉実施を断念するよう訴えた。
同会は、県会2月定例会が開会する22日午後2時から、県庁周囲で要求を訴える「県庁包囲行動」を行う。