信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

多部・単位制転換「屋代南優位」推進委が報告書案
2006年2月 5日掲載

 第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会は4日、19回目の会合を県庁で開き、屋代南(千曲市)を多部制・単位制に転換するのを「優位」とし、長野南と松代(ともに長野市)の統合はやむを得ない―などとする報告書案をまとめた。
 これで、昨年5月から始まったすべての推進委の議論が終了。既に県教委に報告書を提出している第3通学区(南信)と第4通学区(中信)に続き、第1通学区、第2通学区(東信)が報告書を提出した段階で、県教委は実施計画の策定作業に入る。
 第1通学区の前回会合では、多部制・単位制の転換候補を「屋代南が優位」としたことに委員から反対意見が出たが、この日は出なかった。県教委の再編案では、坂城(埴科郡坂城町)を転換候補としており、報告書案は異なっている。
 長野南と松代の統合は、報告書案では「やむを得ない」と了承。統合後の使用校舎は長野南と松代を併記した。ただ、要望事項として「長野市南部の人口の動向や募集の状況からは、すぐにも再編・統合が必要な状況にはない」と加えた。
 定時制、通信制の再編は、県教委案に沿った内容で、長野吉田(戸隠分校)、長野商業、篠ノ井の定時制、長野西の通信制(いずれも長野市)を多部制・単位制に統合する、とした。


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