信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

検討の進め方に不満 大町市PTA連、職員招き説明会
2006年1月15日掲載

 大町市PTA連合会(西沢清会長)は13日夜、県教委事務局の職員を招き、高校改革プランについての説明会を同市のサン・アルプス大町で開いた。保護者ら100人余が参加、県教委が再編案で市内の大町、大町北の2校を統合候補に挙げたことに対し、2校存続を訴える声や「検討の進め方が拙速」といった不満が続出した。
 県教委からは高校教育課の柳沢厚教育主幹ら3人が出席。「高校改革は生徒たちにより良い教育を提供していく狙い」などと説明した。
 市民からは「県教委は生徒数が減るから学校数も減らすという数字の話ばかり。魅力ある高校をつくることを第一の検討課題とすべきだ」との意見や「(統合で)わが子の選択の幅が狭まる。もう少し時間をかけて論議できないのか」といった発言があった。
 また、中学の教諭は「子どもたちは本当に困っている。大町高と北高を一緒にしてどんな学校にするのか、ビジョンがないまま統合と言っている。どうやって進路決定の懇談ができるのか」と怒りをぶつけた。
 PTA連合会は再度、県教委側と意見を交わす機会を設ける方針だ。


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