信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

岡谷東・南高同窓生ら 統合案「白紙撤回を」
2005年12月24日掲載

 県教育委員会が進める第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会で、統合案が示された岡谷東高と岡谷南高(ともに岡谷市)の両同窓会は23日、岡谷市役所で県教委や推進委員との意見交換会を開いた。両校の同窓生や保護者、生徒ら約300人が参加。統合案の白紙撤回を求める声が相次いだが、県教委は「来年1月末(の結論提出)に向けた推進委の議論を見守りたい」との立場をあらためて強調した。

 意見交換会には、県教委高校教育課から吉江速人課長ら4人が出席。推進委からも池上昭雄委員長のほか、諏訪地区の6人の委員のうち5人が出席した。

 参加者からは、県教委が6月に示した再編案で削減対象になっていなかった諏訪地区が、推進委の議論で1校削減となった経緯への質問が出た。池上委員長は「2019年には諏訪地区と上伊那地区の中学卒業者数は100人しか変わらないことなどを勘案した」と回答。しかし、参加者からは「今年度から2019年まで諏訪地区の中学卒業者数は横ばいで、増える年もある。理解できない」との声が挙がった。

 統合案を提示した諏訪地区の推進委員も発言に立ち、「諏訪地区でなぜ1減なのかとの思いはあったが、2019年以降のことも考えて統合案を提示した」と述べた。

 参加者からは「1校削減の流れが決まってから、もっと開かれた議論をするべきだった」との指摘も。推進委員側は「(今回の意見交換会のような)機会があれば、できるだけ参加して地域の意見を聴きたい」との姿勢を示した。
 26日には伊那市で13回目の推進委が開かれ、二校の関係者らが統合案について意見を発表する。


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