南信州広域連合の「高等学校の未来検討委員会」(委員長・岡庭一雄阿智村長)は20日、飯田下伊那地方での高校再編案について連合長の牧野光朗飯田市長に答申した。県教委案への対案として、市内の飯田長姫と飯田工業の定時制も含めた統合を提案している。
県教委案は、飯田長姫と下伊那農業(同市)を統合し総合学科校を新設する―としていた。答申は、飯田長姫と飯田工業を統合し、両校合わせて6つの専門学科を維持した上で、実習環境や設備が現状より縮小しないよう要望。統合の進め方について、両校ではなく同広域連合が主導することを求めた。
また、総合学科校や多部制・単位制校の設置についての検討を今後の課題として付記した。
岡庭委員長は「本来ならもっと議論すべきだったが、県教委の強行な進め方により、拙速にも現状でベターな案を出さざるを得なかった。今後も広域連合として、継続して検討していくことをお願いしたい」と話した。