信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

望月転換案の結論持ち越し 第2通学区推進委
2005年12月13日掲載

 第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会は11日、東御市内で第13回会合を開いた。野沢南(佐久市)を多部制・単位制に転換する県教委の再編案に対し、望月(同)を転換する―との望月の同窓会や地元住民からの提案について論議したが、結論は次回以降に持ち越した。

 県教委は再編案で望月と蓼科(立科町)の統合を示している。これに対し、望月の同窓会や地元は地域で教育を支える組織「望月教育プラットホーム」を設立。同組織による支援を前提に多部制・単位制への転換を提案し、存続を求めている。

 会合では、この提案を受け入れるかどうか議論。「交通の利便性が重要なポイント。(利便性が良くない)望月は蓼科との統合がいい」とし、JR小海線やしなの鉄道沿線に多部制・単位制を設置した方がいい―とする意見が複数出た。

 一方、自治体が支援している山村留学を引き合いに望月の転換に賛成する意見があったほか、「利便性より、本来の目的(生徒が社会に出るための支援)を考えて多部制・単位制を設置した方がいい」との指摘も出た。

 飯島俊勝委員長によると、推進委で望月と蓼科の統合案が支持された場合、どの高校を多部制・単位制に転換するか話し合う。望月の転換案が支持されれば、他高の統合などによる1校削減を議論する。


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