信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

学校配置に検討委―再編案に対案を指示 南信州広域連合
2005年10月13日掲載

 南信州広域連合(連合長・牧野光朗飯田市長)は12日、飯田市の県飯田合同庁舎で広域連合会議を開き、旧第9通学区(飯田下伊那地方)の望ましい県立高校の配置について検討する「高等学校の未来検討委員会」を設置した。広域連合長の諮問機関と位置付け、13日に初会合を開催。飯伊地方の意見を反映させ、県教委が提示した再編案の対案作りを進める。

 現在の第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会では、旧第9通学区の推進委員を中心に、諏訪、上伊那、飯伊地方それぞれのレベルで議論を進めるため、旧通学区単位に部会を設置するよう要望。だが、推進委としての合意には至っていないため、同広域連合が部会に代わる組織を発足させた格好だ。

 未来検討委は、推進委員の岡庭一雄氏(下伊那郡阿智村長)、熊谷秀男氏(南信州農協生活部長)、川島一慶氏(飯田東中保護者)の3人を含む産業界や学校関係者ら37人で構成。市町村長もオブザーバー参加し、議論に加わる。南信州広域連合は同検討委の議論を踏まえ、年内には推進委や県教委などに対案を示す予定だ。

 県教委の旧第9通学区内の再編案は、下伊那農業と飯田長姫を統合、総合学科校とする内容。同広域連合は地域の人材育成の観点から、同通学区内の県立8校の存続を求めている。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun