信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

独自の再編案を討論 飯水岳北「考える会」提言へ
2005年9月30日掲載

 旧第1通学区(飯山地方)の高校再編を独自に検討する「飯水岳北地区高校の将来を考える会」(会長・木内正勝飯山市長)は29日、同市民会館で2回目の会合を開いた。同窓会やPTA、区長会、商工団体関係者ら約60人が出席。8月の初会合で考える会が示した再編案に意見を出し合って討論した。

 考える会の案は、「職業科高校の下高井農林の役割は大きく、特色を十分に生かす」「飯山市内の普通高校は2校に統合し、体育科、理数科の特色を充実させる」「高校生が夢を描ける地域づくりに努める」「小学校の英語教育導入など義務教育の環境整備に努める」の4項目。

 これに対し、飯山北高OBでつくる「旧第1通学区の将来構想に関する特別委員会」は、市内普通科3校をそれぞれの魅力を生かして統合し、多様な進路希望に対応した授業、クラブ活動を充実させるとの中間報告を示し、新高校は下高井農林高と学校間連携を進めて将来は統合するのが望ましい―とした。中高一貫教育の検討も求めた。

 ほかにも「将来は1校に」との意見が出た一方で、「選択肢が狭まる」などとして2校案を支持する声も上がった。第1通学区(北信)高校改革プラン推進委員会が年内にも方針決定することに対しては「地域での議論の時間がない」との批判が続いた。

 同会は、11月に同推進委に意見を提出する。


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