信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

箕輪工同窓会が署名活動方針示す 現状維持求め
2005年8月 6日掲載

 県教育委員会の県立高校再編整備案で、多部制・単位制への転換が示された箕輪工業高校(箕輪町)の同窓会は近く、現状維持を求めて署名活動を始める。町文化センターで5日開いた箕輪工業高校振興協力会の理事会で、同窓会長が方針を示した。同校PTAも今月から、同様の署名活動に取り組んでいる。

 理事会で、協力会長の平沢豊満町長は「最近は志願者が募集定員を上回ったり、日本工業大と連携協定を結ぶなど充実している。決定過程が不明瞭(ふめいりょう)のまま改革プランの対象となったのは残念だ」と県教委を批判。同校が地域にいかに重要か、アピールする必要性を指摘した。

 これを受け、丸田晃同窓会長(68)が「今週にも署名活動を始める。多部制・単位制への転換案を白紙撤回させるまで闘っていきたい」と表明した。同窓会は6日夜、署名活動実施に向けた臨時理事会を同校同窓会館で開く。

 この日は協力会の総会もあり、「反対の意見広告を新聞に掲載してはどうか」「転換案は廃校へのプロセスの一環ではないか」との声も上がった。現状維持を求め「高校改革プラン対策事業」を盛り込んだ本年度事業計画案を承認した。


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