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大雨被害

豪雨復旧に11億5400万円 松本市が補正予算案を発表
2006年8月29日(10:21)

 松本市は28日、9月定例市議会に提出する総額25億8000万円余の本年度一般会計補正予算案を発表した。7月の豪雨災害の復旧事業費に11億5400万円、来年度の市制施行100周年に向けた環境整備などに1億1400万円を盛った。
 豪雨による被害総額は12億7800万円で、このうち9割を対象に補正で計上した。復旧費用は道路7億7600万円、河川5900万円、林道2億500万円など。河川敷4カ所にあるマレットゴルフ場復旧費は、整備方法を今後検討するため盛らなかった。
 市制施行100周年に向けた環境整備は、あがたの森公園や中心市街地など16カ所のトイレ改修に1100万円、市道新設改良や用水路の改修などに計9800万円。
 自噴する井戸(水くみ場)を新たに設ける「水めぐりの井戸整備事業」に550万円も計上。松本城大手門駐車場敷地内(大手3)に深さ約40メートルの井戸を掘る。災害時の生活用水を確保するとともに、観光振興にも役立てる狙い。同様の井戸はほかに9カ所、整備を予定しており、来年度以降着工する。
 市は9月市議会に、実質収支を13億9000万円の黒字とした2005年度一般会計決算認定案も提出する。


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