箕輪町と県伊那保健所は18日、7月の豪雨災害で土石流の被害を受けた同町北小河内中村地区の全住民を対象に、無料の健康診断・相談を同地区集会所で行った。
午後3時から7時まで行い、20人が訪れた。血圧や心電図を測定し、同町東部診療所の家田正寿所長(45)らが診察。健康について相談に乗った。
中村地区では、家屋が壊れたり土砂が流入するなどの被害が相次いだ。家田所長によると、避難所生活で体調を崩した人も多く「災害の夢を見るなど心的外傷後ストレス障害(PTSD)の方がいる可能性もある」という。
災害から1カ月たった今も、住宅や庭に入り込んだ土砂の片付けなどに追われている住民もいる。集会所前の道路には土のうが積まれ、泥や消毒のにおいが漂う。受診した男性(87)は、体調はそれほど崩していないというが「雨が降ると本当に不安になる」と話していた。
【写真説明】医師の診察を受ける箕輪町北小河内中村地区の住民