衆院の災害対策特別委員会は2日、県内などで大きな被害が出た7月の豪雨災害について質疑を行った。県選出の宮下一郎(自民、5区)、下条みつ(民主、2区)の両氏が今後の復旧支援や防災対策を政府にただした。
宮下氏は、治水対策に言及。諏訪湖の釜口水門は最大毎秒600トンを放流できる能力を持っているものの、天竜川の整備が完了していないため、現在は最大放流量を400トンに制限されていることについて質問した。政府側は「(両者の)整合を図ることが肝要。検討し、早急に結論を出したい」と答えた。
下条氏は、岡谷市が10年前、今回土石流災害が起きた河川を含む危険渓流を記した防災マップを全戸に配布したが、実際の被災時に住民の危険性の認識が乏しかったとし、繰り返し注意喚起するよう国が徹底することを求めた。政府側も「情報が住民の行動につながらねば、絵に描いたもちになる」と応じた。