信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

県に排水ポンプの検証求める 浸水被害の信州新町
2006年8月 3日(09:13)

 信州新町は2日までに、7月中旬の豪雨で新町区の一部水路から犀川に排水しきれず浸水被害が発生したのを受け、県が所有する排水ポンプの能力検証と、必要に応じて増設するなど抜本策を取るよう県長野建設事務所に要望した。
 同地区では犀川堤防に近い集水ますに流れ込んだ雨水を、町が県の委託を受けてポンプで犀川に排出している。浸水被害があった場所近くには、毎分25トン排出できるポンプが2台あり、堤防を貫くパイプを通して犀川に排水している。
 今回の豪雨では1台のポンプが故障し、周辺の工場やグラウンド、プールなどに水があふれた。町は、同地区では2004年10月の台風23号でも同様の浸水被害があり、今度と同じ内容の要望を県に出したが明確な回答がなかったとして、再度要望した。
 同建設事務所は、04年の浸水はパイプの破裂で犀川に水を流せなかったことが原因で、パイプを修理したと説明。今回はポンプに負荷がかかりすぎて故障したため浸水したとし、対策を考えたいとしている。


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