信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

岡谷の11河川流域 避難勧告の基準定める
2006年8月 2日(10:00)

 岡谷市は1日、土石流災害が起きた小田井沢川や志平川など、災害後、上流に土石流感知センサーを設置した市内11河川の流域住民を対象に、降雨量を基にした避難勧告基準を定めた。土砂災害についてこれまで勧告を出す際の明確な基準はなく、今回の災害で市が勧告を出したのは、土石流発生を覚知してから2時間近く後だった。
 土石流の恐れがある場合、住民に避難に向けた準備を促す「避難準備基準」と避難勧告を出す「避難基準」を設けた。避難準備基準は、同市の諏訪湖釜口水門雨量観測所で連続30ミリ以上の雨量があった場合と、1時間当たり10ミリ以上の雨量が予測された場合に発令。防災行政無線で放送するとともに対象区の区長や消防団に連絡する。
 避難基準は、連続雨量40ミリか時間雨量10ミリ以上の場合や土石流センサーが作動した場合などに避難勧告を出す。いずれの基準も災害対策本部の設置を待たずに市長など理事者が発令できる。県によると、伊那市や上伊那郡辰野町などが今回の豪雨災害後に同様の基準を設けた。


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